コチュジャン

エッセイ

書く仕事をする中で、飲み食いに関わることを書くのが特に好きだ。体力があるうちにグルメに関わる体験をたくさんしておきたいと思っている。

食べ歩きだけでは知り得ないことも知りたい。そんなことから、週に1.2日で短時間ではあるが、飲食店の猫の手要員を担っていたりする。町の喫茶店と観光地の寿司屋の2店舗である。いずれも繁盛しているお店で、いつでも忙しい。たくさんのお客さんがやってくるので、気付きも多い。ありがたい環境だと思う。

観光地の寿司屋へは最近行くようになった。海外からの観光客は日本で何を食べているのか?どんな食べ方をするのか?などの答えがそこにある。そもそも、中国や韓国からの観光客は英語も日本語も話せないことが多い。英単語を使ってあれこれ言われるが、文章になっておらず、全く理解できないこともかなりある。携帯の翻訳アプリを活用してコミュニケーションをとろうとする人が目立つ。

こないだ、韓国人観光客から「コチュジャンはありますか?」と平然とした感じで翻訳アプリを通して聞かれたのだった。日本の寿司屋でコチュジャンを要望されたことにびっくりした。ないことを伝えたら、すぐに納得されたものの、ちょっと残念そうだった。

家に帰って、韓国人とコチュジャンの関係を調べると、おそらく日本人でいうところの醤油以上に身近な存在のようだった。つまり、なんにでもつけるようだ。

日本の調味料でなんにでもつけるものってあるだろうか。醤油にせよ、ポン酢にせよ、塩にせよ、なんにでもつけるってことはない。改めて、コチュジャン、すごいな!と思った。

そんなに万能な調味料なら、海外で聞いてしまうかもしれないな〜、と思ったりもした。そりゃあヨーロッパに行って聞くことはないにせよ、アジアの国ならあるかもと期待してしまうかもしれない。

なるほどなあ。コチュジャン、私にとってはそれほど身近ではないけれど、買ってみてあれこれ試してみようかな〜と。ちょっとした気付きだが、食いしん坊の私にとっては面白い出来事であった。

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